「恐怖の大王」の郵政民営化を支持した日本人の《無知》の根源は何か

「恐怖の大王」の郵政民営化を支持した日本人の《無知》の根源は何か:霊智・叡知ルネサンスへ向けて


テーマ:ニッポン亡国の凶相


「恐怖の大王」の郵政民営化が既に動き出したが、料金を見ただけでも、恐怖の「インフレ」であり、絶句する。
 あの二年前の狂気の小泉衆院選挙は何であったか。
(参考:http://ameblo.jp/renshi/archive1-200508.html
一言で言えば、多くの国民が批判的思考力を失っていたということで説明できるだろう。マスコミ等の宣伝によって、洗脳されてしまったのである。これは、個として、思考し、生きていないことに原因がある。
 ただ、感情・欲望に囚われて、脱利己の知性によって思考していないことからくるのである。私は、何度も述べたが、前小泉首相に対する根本的な疑念があった。どうみても、あの話し方は、パフォーマンスにしか見えなかったのである。胡散臭かったのである。それが直観でわからないというのは、精神がなくなっている証拠である。
 ブログ等では、多くの憂国の士が居て、それが、ほとんど唯一の救いである。とまれ、どうして日本人は精神的知性を喪失したのか、簡単に述べたい。
 これは、ほとんど自明であるのだが、戦後の唯物論教育と物質主義的生活が原因である。唯物科学教育は、自我を強化して、自己へと変容する契機を提起しなかった。道徳教育云々は反動的である。哲学・叡知教育が必要である。
 つまり、日本が救われるには、叡知へのパラダイム・シフトが必要である。生まれ変わらないといけない。つまり、結局、郵政民営化を超克できなければ、財政的に没落零落する。アメリカ的格差が拡大する。思うに、日本人には、試練が必要である。今のような、無思想状態は亡国状態であり、亡国は必然である。
 だから、亡国からの新生を私は考えている。亡国で滅亡したままなのか、それとも、復活するのか、である。微妙なところである。
 とまれ、精神・霊智・叡知ルネサンスが必須である。


p.s. 是非、プラトニック・シナジー理論を学んでいただきたい。ポスト・モダン理論が致命的に不十分であったのであり、そのため、物質的現実に対する知性・叡知が衰退してしまったのである。プラトニック・シナジー理論アンシャン・レジームである近代を乗り越える知性・叡知の武器である。


p.p.s. 戦後の唯物論による日本人洗脳とは、思うに、アメリカと岸信介による、日本人支配の方策によるものではなかったのか。少なくとも、日本人に精神を捨てさせたナニカがある。やはり、アメリカの占領政策が大きいと思う。日本人を精神的に去勢させる占領政策である。後で、検討したい。そう、三島由紀夫の狂気の原因もここにあるだろう。三島は知的胆力が足りなかったとは言えるが。これは、大江健三郎の問題にもつながる。
 占領政策で、日本の政治家が肝を抜かれたということもあると思う。三島が天皇制を狂乱的に訴えたのは、やはり、精神の喪失によると言えよう。戦前の天皇制と日本人の精神は結びついていたのである。そして、戦後、人間宣言で、日本人の精神は瓦解した。折口信夫は、独り、新神道を夢見た。超越性の問題である。日本文化の超越性・霊性を否定されたのである。日本の霊性、これが、占領政策によって否定されたのである。霊的亡国である。亡国日本が甦るためには、ユダヤキリスト教西洋文明の霊的超克が必要である。霊的ルネサンスである。