2006-01-01から1年間の記事一覧

質料と物質に関して:ジョルダーノ・ブルーノの『原因・原理・一者に

質料と物質に関して:ジョルダーノ・ブルーノの『原因・原理・一者について』から テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 私は、先に、形相と質料は同じものを異なった視点から見たものであると述べた。同じものとは、差異共振シナジー事象である。これを…

自己認識方程式と志向性と形相/質料の関係について:2

自己認識方程式と志向性と形相/質料の関係について:2 [ 自己認識方程式:i*(-i)⇒1 ] 本稿では、形相・質料の問題を自己認識方程式と志向性との関係において考察したい。 1の考察では、「我」(=主体i)を心身体とし、それの志向性を連続的同一性自我と…

法人だけを一方的に減税しても、庶民の所得税を減税にしなければ、購

法人だけを一方的に減税しても、庶民の所得税を減税にしなければ、購買力が増加しないから、デフレになる テーマ:安倍政権と日本の政治 以下の日刊ゲンダイの記事であるが、確かに、一面の真理はあると思うが、安倍政権の問題は、小野寺光一氏の主張であっ…

自己認識方程式と志向性と形相/質料の関係について:1

自己認識方程式と志向性と形相/質料の関係について:1 テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 ジョルダーノ・ブルーノを読んで、形相と質料のことが気になった。これは、先に、主体と他者を、心と身体とした問題と関係する。一番最近の検討では、主体も…

検討問題:差異共振経済について:トランス・モダン・エコノミーに向

検討問題:差異共振経済について:トランス・モダン・エコノミーに向けて テーマ:トランス・モダン・エコノミー この問題に関して直接検討する前に、志向性について、さらに確認していかないといけない。即ち、連続的同一性の志向性と差異共振シナジーの志…

志向性:連続的同一性志向性エントロピー・エネルギーと即非志向性ネ

志向性:連続的同一性志向性エントロピー・エネルギーと即非志向性ネゲントロピー・逆エネルギー テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 i*(-i)⇒+1における志向性の問題 iの-iへの志向性が、連続的同一性になるならば、-iからiへの志向性も、連続的同一…

「暗殺リスト」:末世と神のヴィジョン・エネルギーの交替

フィクションで、私の「暗殺リスト」があるが、その中には、たくさんの人間が入ることになる。否、人間だけでなく、神も入る。この世、この人間界を造った神は暗殺するに値するだろう。狂気のリア王が、恩知らずの娘を生んだ自然の鋳型を破壊してしまえ、絶…

心と身体:差異的志向性と内的身体

先に、内的他者を自己身体と呼んだ。また、そして、自己身体を内的身体とも呼び、外的身体と区別した。ここで、身体に関して、整理しよう。 i を心、-i を身体と、私が考えるときの身体は、内的身体である。それは、単に視覚的に外部知覚する身体ではなく、…

近代的自我の形成について:内的他者である自己身体の反動性による自

近代的自我の形成について:内的他者である自己身体の反動性による自我形成:「近代」におけるプロト・モダンと近代主義との深刻な亀裂 先には、主体のプラス・エネルギーが連続的同一性のエネルギーであり、それが、他者を否定・排除・隠蔽して、自我を形成…

連続的同一性化とは何か:二つの零度ないし差異共振シナジー

ここで、問題点を整理しよう。 1) 二項対立、優劣的二項対立の力学 2) 連続的同一性の力学 3) 現象化の力学 いちおう、この三点をあげておこう。私は、この三点をいっきょに説明しようとしているのである。このときのポイントは、当然、i*(-i)の変換で…

二項対立・優劣性の発生原因について:否定原因の飢えと差異共振様相

二項対立・優劣性の発生原因について:否定原因の飢えと差異共振様相の回帰としてのトランス・モダン テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 先に、陽主体iによる連続的同一性の優越意識認識は、基盤として、陰他者-iにおける劣等意識があるというような…

連続的同一性認識と差異共振認識:外界的他者連続的同一性と内界的他

連続的同一性認識と差異共振認識:外界的他者連続的同一性と内界的他者差異 テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 私自身の認識の様相を考えると、明らかに、知的認識と心身的認識の相補性がある。前者を陽認識、後者を陰認識と呼ぼう。そう、おそらく、…

検討問題:日本の戦後とは、西欧の近代初期と類似しているように思え

検討問題:日本の戦後とは、西欧の近代初期と類似しているように思える テーマ:日本再生・東洋ルネサンス計画 敗戦により、天皇が人間宣言して、宗教の時代が終った。それは、日本の「神の死」であったろう。それは、西欧のポスト中世・近代初期の「神の死…

近代合理主義・近代的自我の二項対立・二元論について

近代合理主義・近代的自我の二項対立・二元論について テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 今は、簡単に触れるが、先の検討を、継続したい。 i*(-i)⇒+1という自己認識方程式における左辺の様態についてであるが、iは、主体の認識であり、-iは、他者…

なぜ、主体は、自己投影して、他者を否定し、自己優越化するのか

なぜ、主体は、自己投影して、他者を否定し、自己優越化するのか テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 この問題は、以前、検討したことがあるが、もう一度、検討したい。 主体は、自己連続的同一性を他者に自己投影し、押しつけるようにして、他者認識…

二つの視覚:内的ヴィジョンと外的ヴィジョンの一致としてのイデア的

二つの視覚:内的ヴィジョンと外的ヴィジョンの一致としてのイデア的ヴィジョン テーマ:文学・哲学・美術 1)ヴィジョンの問題:アレゴリーとシンボル:イコノグラフィー、イコノロジー。A. プラトンのイデア、ニーチェのアポロとディオニュソス B. 中世の…

同一性認識による「他者」排除の問題:陰陽の分離的同一性と陰陽の即

同一性認識による「他者」排除の問題:陰陽の分離的同一性と陰陽の即非的差異 テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 先に、i を視覚認識、-i を触覚認識とした。とまれ、i は、認識衝動である。そして、それは、他者である-i へと向うのだが、他者に自己…

二元論的現象化と潜在的差異性:現象化の帰結として近代合理主義とト

二元論的現象化と潜在的差異性:現象化の帰結として近代合理主義とトランス・モダン化する現代 テーマ:プラトニック・シナジー理論 以下は、次の記事の後記を独立させたものです。「視覚と認識:近代初期の視覚認識の連続的同一性による近代合理主義の発生…

視覚と認識:近代初期の視覚認識の連続的同一性による近代合理主義の

視覚と認識:近代初期の視覚認識の連続的同一性による近代合理主義の発生 テーマ:プラトニック・シナジー理論 英語では、I see. は、当然ながら、「分かった」という意味である。しかし、基本は、「私は見る」である。見ると分かるとの共通性は何なのであろ…

近代的没倫理自我から即非倫理自己主体へ:現代日本人の没倫理性と日

近代的没倫理自我から即非倫理自己主体へ:現代日本人の没倫理性と日本破滅・亡国の瀬戸際 テーマ:滅びゆく日本と新倫理社会へ 繰り返すと、先の考察から、近代的自我が、差異を否定する根拠が明確になってきた。極めて単純である。中世・封建時代における…

近代とは何か:中世の秩序崩壊と差異の賦活と近代的自我の発生

近代とは何か:中世の秩序崩壊と差異の賦活と近代的自我の発生 テーマ:ポスト近代的自我/ポスト近代合理主義 iと-iは、零度共振様相にある。これは、対極(太極)様相である。i即非-iである。そして、この様相は、超光であると、考えられるのである。無限…

光認識は、何故優位になったのか:4:陽光界と陰闇界と相補性

光認識は、何故優位になったのか:4:陽光界と陰闇界と相補性 テーマ:プラトニック・シナジー理論 本件の問題は、用語の問題がある。iを陽・光、-iを陰・闇とし、i*(-i)⇒+1を真如光と考えるが、前者の光と真如光とが混同されるきらいがあるのである。私…

光認識は、何故優位になったのか:3:陽光と陰光の出会いが真如光を

光認識は、何故優位になったのか:3:陽光と陰光の出会いが真如光を生んだ:二つの闇の均衡としての光 テーマ:プラトニック・シナジー理論 本件の問題は、以前に、なぜ、近代的自我が発したのかという問題と本質的には、共通であるアポリアである。なぜ、…

光認識は、何故優位になったのか:2

光認識は、何故優位になったのか:2 テーマ:プラトニック・シナジー理論 先に本件について検討したが、まだ問題が残っているので、再検討したい。 ここで、仮定として西欧近代主義がなかった場合の人類社会を想定してみよう。当然、近代科学・技術・産業の…

光認識は、何故優位になったのか:「左脳」が何故、「右脳」より優位

光認識は、何故優位になったのか:「左脳」が何故、「右脳」より優位になったのか:精神・光と身体・闇 テーマ:プラトニック・シナジー理論 本件は、以前からの難問(アポリア)である。簡単に述べると、外界認識の必要から、光認識が闇認識(身体認識)よ…

ジキル博士/ハイド氏の構造を解明する:光認識の盲目性と仏教という

ジキル博士/ハイド氏の構造を解明する:光認識の盲目性と仏教という最初期ポスト・モダン哲学 テーマ:超東西・コスモス・ニューポストモダン文明 以下の記事を参考にして、ジキル博士/ハイド氏の構造をプラトニック・シナジー理論から解明しよう。ジキル…

以下、toxandoria氏の論考『[暴政 ]“暴政の調教に身を任せるサル”

以下、toxandoria氏の論考『[暴政 ]“暴政の調教に身を任せるサル”と化した日本のメディア 』へのコメントを転載します。 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20061130#c1164984655_______________________________ platonicso…

諸考察:詩作:世を包む深い闇は何か

諸考察:詩作:世を包む深い闇は何か 私の心眼の世界に、暗くのしかかる巨大な闇 光がないのである 差異共振シナジーのコスモスは、光ではないのか それは確かに光であるが、心眼の世界の闇は、それをかき消している この心眼のニヒリズム的巨大や闇の空間は…

検討問題:自己認識方程式と身体・感情・心身

検討問題:自己認識方程式と身体・感情・心身 テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 先に述べたことから、本件について言うと、i*(-i)⇒+1の自己認識方程式において、iが思惟であり、(-i)が延長となるが、主体においては、iが精神であり、(-i)が身体と…

自己認識方程式とキリスト教会:陽意識としての理性と陰意識の隠蔽と

自己認識方程式とキリスト教会:陽意識としての理性と陰意識の隠蔽としての信仰:聖霊の時代と人類ルネサンス テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係 先に、キリスト教会(キリスト教ではなく)が、陰意識をタブー化して、単に信仰にしたと述べたが、この…