2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

不連続的差異論関連の読書・文献案内(哲学・思想関連):ver 3

不連続的差異論を理解するための、あるいは、イデア論的思考のための文献リストを作成しました。 ★プラトン著 『ティマイオス』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000904221/qid=1143437392/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-8960880-5103431 『国家』 htt…

不連続的差異論関連の読書・文献案内(哲学・思想関連): ver2

不連続的差異論を理解するための、あるいは、イデア論的思考のための文献リストを作成しました。 プラトン著 『ティマイオス』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000904221/qid=1143437392/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-8960880-5103431 『国家』 http…

所謂、ソーカル事件について:モダンとポストモダンの戦争

遅ればせながら、話題としては、とうに過去のものであるが、『「知」の欺瞞』(日本語訳:2000年)を読み出した。「1.はじめに」を少し読み、所謂、ソーカル事件が、モダンとポストモダンとの、近代主義とポスト近代主義との、戦争・闘争であると直観…

ヌース理論と不連続的差異論:構造的一致とラカン精神分析の問題点

半田広宣氏のコメントに関連して、少し再考しよう。 半田氏は、イデア界/メディア界/現象界を、父・聖霊・子の「三位一体」で捉えているが、これは、鋭敏な指摘だと思う。キリスト教の伝統的枠組で見れば、正しい。しかし、私は「父」を問題にしたいのであ…

不連続的差異論の構想を振り返る:不連続的差異論の新たな開展の可能

不連続的差異論の構想を振り返る:不連続的差異論の新たな開展の可能性について 今は簡単に触れるが、不連続的差異論の誕生時に、私は、華厳経宇宙の、個と個との調和のイメージを浮かべていて、その個が、不連続的差異になったものを想起したのである。 不…

反転とマイナス・エネルギーという考え方

イデア界、メディア界、現象界、各界の反転をマイナス・エネルギーによると考えているが、それは、正しいのであろうか。Aイデア界B/Cメディア界D/E現象界Fの図式で考えると、例えば、現象界において、E→Fの志向に対する反転として、F→Eという、言わば、逆…

同一性構造自我とメディア界の関係:生成と消滅のサイクル;イデア界

同一性構造自我とメディア界の関係:生成と消滅のサイクル;イデア界の永遠回帰 同一性構造自我(二項対立的自我・近代主義的自我)は、唯一神的な自我優越・傲慢・尊大さのため、差異・他者を否定・無化せんとして、攻撃・暴力的である。 ここで、私が問題…

反感・否定について:反動的メディア界から能動的イデア界へ

反感・否定について:反動的メディア界から能動的イデア界へ 同一性構造自我ないし同一性自我構造は、他者差異を否定する。問題は、共感差異(メディア界)を形成しても、当然、そのメディア界的自我は、他者からの言動に対して、反動的反応をもちうる。つま…

茶道のせかい 帰化人のことなど:女神の文化とギリシア悲劇のことな

茶道のせかい 帰化人のことなど:女神の文化とギリシア悲劇のことなど 以下の記事に、次のようにある。「2003/07/10 Thu 23:27 祇園まつりはインターナショナル ごずてんのうさんて、知ってはりますか? 天皇家の家系図みてもあらしませんえ。 祇園祭りのご…

発語の志向性の問題;他者の志向性を否定する自我同一性構造暴力

発語の志向性の問題;他者の志向性を否定する自我同一性構造暴力 ある発語で、特異性の対象を志向したとする。それを、Pとしよう。発語者をSとしよう。即ち、S→Pである。そして、Pに関して、Qという判断を与えたとする。即ち、PはQである。P=Qで…

同一性と差異の闘争について:近代主義的同一性構造中心主義とポスト

同一性と差異の闘争について:近代主義的同一性構造中心主義とポスト近代主義 同一性構造をもつ現象界自我の問題は、実に興味深いし、この問題をより鮮明に解明することで、現代の「精神」的衰退から脱出できる方法が明快になるだろう。 先に述べた、差異1…

言語構造を不連続的差異論から分析する:試論:同一性自我・言語と差

言語構造を不連続的差異論から分析する:試論:同一性自我・言語と差異自我・言語 後で検討したいが、私の直観では、言語構造とは、メディア/現象境界である同一性構造に根差している。文型等要素を考えて、新しい言語構造論を立てたい。いわば、不連続的差…

差異認識の形成方法:同一性→相補性→不連続的差異性

差異認識の形成方法:同一性→相補性→不連続的差異性 本件に入る前に、思惟と延長、精神と身体等の心身問題を整理しておこう。先に、現象界は、差異1・同一性・差異2(・は無の点)であり、同一性の意識が差異1と差異2を否定すると言った。即ち、差異1←…

差異・特異性の不連続化の意義:絶対的差異である不連続的差異のイデ

差異・特異性の不連続化の意義:絶対的差異である不連続的差異のイデア界の成立 差異・特異性を不連続化することで、差異をメディア/現象境界の連続・同一性の構造から解放することができる。これが、本当のポスト・構造主義ではないだろうか。又、脱構造主…

同一性構造と自然科学:イデア界の構造の試論

現代の科学的技術は、量子力学を活用している。しかし、意識・認識はそこまで、追いついていない。意識・認識は、いまだ、同一性構造に支配されている。だから、現象界的知性・科学に留まっているのである。 ところで、自然は、同一性構造的技術に服す形にな…

ユダヤ/キリスト教西洋文明は地球の癌細胞であり、ガイアはイデアコ

ユダヤ/キリスト教西洋文明は地球の癌細胞であり、ガイアはイデアコスモス共立資本文化文明へ進化する 先の同一性に関する考察では、ヤハウェ=同一性構造(+の二回目の1/4回転)=アーリマン=ルシファー=ルサンチマン(=西欧近代的自我:この点は、…

同一性に関する諸問題:同一性構造=アーリマン=ルシファー=ルサン

同一性に関する諸問題:同一性構造=アーリマン=ルシファー=ルサンチマン=ヤハウェ 以下は、メモ書きしたもののだいたいの転写です。乱筆で、我ながら、判読できない箇所がありますが、修正を施しつつ、ほぼ読み取れるままに筆記します。 尚、シュタイナ…

同一性、ルサンチマン、近代的自我:同一性構造と差異的他者:特異性

同一性、ルサンチマン、近代的自我:同一性構造と差異的他者:特異性・不連続的差異進化へ向けて メディア界からの1/4回転で、現象界が生じる。このとき、メディア界のもっていた相補性☯が隠蔽されて、同一性が生じるのである。それが、現象界の意味であ…

不連続的差異論を平明に記号表記する

★キーワード (不連続的差異論)をわかりやすくして欲しいという要望がありました。以下の記事は、不連続的差異 論入門という意図で書いたものですので、わかりやすくなっていると思います。ただし、この理論 は、実に簡潔な形をしていますが、ポスト 構造主…

死のエネルギーとルサンチマンの攻撃・破壊衝動の「差異」について

死のエネルギーとルサンチマンの攻撃・破壊衝動の「差異」について ルサンチマンの攻撃・破壊衝動はよく解明できるのであるが、果たして、死のエネルギーの攻撃・破壊衝動は解明できているのだろうか。 精緻に考えてみよう。死のエネルギーとはマイナスのエ…

メディア・エネルギーとイデア界:黙示録的終末論的現代と新コスモス

メディア・エネルギーとイデア界:黙示録的終末論的現代と新コスモス文明夜明け前 死のエネルギーとイデア界の関係を述べたが、この辺りの問題はきわめて意義深い事柄であり、まだ不明な箇所がある。だから、本件について、より精緻に検討したいと思う。 《…

死のエネルギーとイデア界

先に述べたことは齟齬を来しているようなので、ここで、練り直そう。即ち、死のエネルギーを、一方では、イデア界の侵入と言っておきながら、他方では、それをマイナスのメディア・エネルギーと言っているのである。これは、完全に齟齬、矛盾である。丁寧に…

イデア界の回転と人生のサイクル

人生のサイクルとは、イデア界の回転に相応しているのではないか。 第1期:最初の1/4回転までの時期(メディア界の形成:幼年少年青年期) 第2期:第1期から2回目の1/4回転までの時期(成年前期期) 第3期:第2期から3回目の1/4回転までの時…

身体と存在について、又は、心と身体について

デカルトのコギト・エルゴ・スムのスム(我在り=存在)を私は、身体と考えているが、どうもそう単純ではないようである。身体と言ったとき、それは、同一化されたスム(我在り=存在)であろう。 ここでは、心身問題にざっと触れる。心と身体は二元論を形成…

ジル・ドゥルーズ著「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」:ポスト

ジル・ドゥルーズ著「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」:ポストモダン・ポスト資本主義へ向けて これは、ミシェル・トゥルニエの『フライデー、あるいは太平洋の冥界』のドゥルーズによる書評であるが、哲学的分析であり、ドゥルーズ哲学のエッセンスが…

ヌース理論と不連続的差異論:ヌース理論の提唱者半田広宣氏と理論的

ヌース理論と不連続的差異論:ヌース理論の提唱者半田広宣氏と理論的交換をする ■はじめましてはじめまして。 ヌース理論なるやや怪しげな宇宙論を展開しております半田と申します。 ヌース理論を検討問題として取り上げていただき、ありがとうございます。…

デュナミス/エネルゲイア/エンテレケイア

去年の3月のウェブログを見たら、現在の問題とほぼ共通のものを扱っている。 http://ameblo.jp/renshi/entry-10000770998.html 一見、代わり映えしないようだが、実際は進展があったと言える。先に、メディア界を3層に分離したことが去年からの進展と言え…

反動狂気化した近代的自我のもつ支配・威圧・恫喝・暴圧的な「精神」

反動狂気化した近代的自我のもつ支配・威圧・恫喝・暴圧的な「精神」=《メディア》とは何か 本件については、数年来何百回となく検討したが、まだ、経験にぴたりとはまっていない憾みがあるので、また、反復して、考察することにする。 そう、反動的な近代…