フィロン

アレクサンドリアフィロン (Philon 紀元前20/30年?-紀元後40/45年?)はギリシア思想に由来するロゴス やイデア論の概念をユダヤ教 思想の理解に初めて取り込んだ。フィロンプラトンの著作とくに『ティマイオス』に影響を受け、「デミウルゴス」の存在を「神」に置き換え、旧約聖書プラトン哲学が調和的であると考えた。フィロンプラトンを「ギリシアモーセ」と呼んで、プラトンの思想にモーセが影響を与えたと考えた。フィロンの著作は、初期キリスト教と教父たちの思想、いわゆるアレクサンドリア学派にも大きな影響を与えている。