アートのマーケットとは何か。ここにあるのは、一種、流行である。あ

アートのマーケットとは何か。ここにあるのは、一種、流行である。あるいは、ファッションである。


テーマ:美術・アート



アートのマーケットとは何か。ここにあるのは、一種、流行である。あるいは、ファッションである。なにか、ここには、PS理論から解明できそうなものがある。
 想起したことは、これは、まさに、差異と同一性の問題、それもエネルゲイア(エネルギー)の問題ではないかということである。すなわち、アートのマーケットにおいて、現在の標準的な価値観がある。それは、同一性である。過去において、差異であっても、既成価値となれば、同一性となるのである。ピカソの絵画もかつては、差異であったが、今日では、同一性の価値である。(もっとも、微妙なところがある。本当の鑑識眼のある人は、ピカソの絵画から、本当の差異を確認できるだろう。今、わたしが言いたいのは、マーケットにおける価値である。確かに、純粋に美術としては、差異ではあっても、アート・マーケットにおいては、既成価値は同一性である。)
 この同一性としてアートは一般には、差異のエネルギー、Media Pointのエネルギーを放出しないのである。アート・マーケットは、新たな差異のエネルギーを放出するアートを常に求めているのである。以下の記事の場合、象徴主義サンボリスム)が新たな差異となっていることがわかる。
 思うに、ここには、アート・マーケットの差異と同一性の力学だけではなく、同時代の差異と同一性の力学も作用していると思われる。サンボリスムを例にとるなら、それは、アート・マーケットとは別に、純粋に差異のエネルギーをもっている。つまり、Media Pointからのエネルギーをもっていると考えられる。おそらく、アート・マーケットの差異と同一性の力学と、純粋アートとしての差異と同一性の力学との相互関係によって、アートの同時代的評価が発生するように思われる。
 現代は、Media Pointからのエネルギーを放出するアートが評価されるだろう。文学、映画、ファッションで言えば、ファンタジー的なものである。この一般的傾向とアート・マーケットの傾向とが一致したのが、サンボリスムではないだろうか。モローの絵画は充分、ファンタジー的である。後で、再考したい。


Art sales: Mystic dreams become real


Last Updated: 12:01am GMT 06/11/2007


Colin Gleadell on Symbolist art
# Market news


One market that has been overshadowed during the current art boom is 19th-century European painting. While values for Impressionist, modern and contemporary art have risen, sometimes dramatically, demand for all but the best traditional 19th-century art has flagged.

Art sales: Perseus and Andromeda
Moreau's Perseus and Andromeda

The problem for auction-house specialists, who frequently see half-empty rooms and as much as 50 per cent of what they offer go unsold, is how to jazz up these sales and make them more marketable.
http://www.telegraph.co.uk/arts/main.jhtml?xml=/arts/2007/11/06/basales106.xml