同一性主義文明の大崩壊:現在の金融大崩壊は世界大恐慌を遥かに超え

以下は、本来、2008年10月10日の記事であるが、都合でここにおく。

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同一性主義文明の大崩壊:現在の金融大崩壊は世界大恐慌を遥かに超えている!!!


テーマ:トランス・モダン社会の創造・構築


以下、田中宇氏の叙述に関連して、同一性主義金融資本主義がどうして、錯乱していったのか、簡単に述べたい。もっとも、同一性主義批判(近代的自我=狂気説)を、印象では、数百回は行っているが、現在の世界金融崩壊が起っている時点で、また、述べるのは意味があると考えられる。
 端的に、同一性主義とは、差異を否定しているので、同一性自己(自我)に盲信慢心し、さらに狂信するのである。だから、同一性主義金融資本、例えば、サブプライムローンCDSに何の疑問もなく盲信慢心し、狂信してしまうのである。つまり、盲点が生じるのである。だから、とことんまで進んで、バブル崩壊、それも新世界恐慌的レベルの崩壊になってしまったと考えられるのである。
 この大崩壊は、哲学的には、近代的合理主義=近代的自我という同一性主義の崩壊である。精神的には試練、修行、苦行である。人間は愚かなので、言葉で言ってもわからないので、身体への打撃や苦痛を受けて、反省するのである。もっとも、度し難い人間、縁無き衆生も多いが。
 文化史的には、父権主義の崩壊ということになろう。宗教的には父権的一神教の崩壊である。必然的に、Media Pointへと「現象学的に還元」されるのである。
 プラトニック・シナジー理論は、今日の文明史的崩壊を乗り越える未来への指針を提起していると考えられるのである。
 
☆☆☆☆☆以下、引用☆☆☆☆☆

『米国の有名な投資家ウォーレン・バフェットは、すでに2002年の時点で、CDSが持つ連鎖拡大的な危険性を指摘し「金融の大量破壊兵器」と呼んだ。当時はまだ、優良金融機関が破綻して債券のCDS保険金支払いが必要になるなどということは「あり得ないこと」と考えられていた。(関連記事)

 しかし今回、金融危機が悪化して前代未聞の事態となり、これまでの10数年間のCDS史上初めて、巨額のCDS保険金支払いが発生することになった。10月10日のリーマンのCDS清算会は、金融大量破壊兵器の爆発の発火点となるかもしれない。関係者はリーマンCDS清算会の成り行きを緊張して待っている。清算会は22社の金融機関が参加し、米東部時間の10日午前9時45分から午後2時までの予定で開かれる。(関連記事) 』

CDSで加速する金融崩壊
2008年10月10日  田中 宇
http://tanakanews.com/081010CDS.htm