プロトモダンとモダンとプラトン・ルネサンス:思想的人類史からの視

プロトモダンとモダンとプラトンルネサンス:思想的人類史からの視点


テーマ:新イデア・共振シナジー理論
A) 紀元前7〜5世紀前後の哲学・宗教・思想的創造と紀元前後の大乗仏教と「キリスト教」の創造。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%88%E8%BF%A6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%B3
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%94%E5%AD%90
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%81%E5%AD%90
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%A9
http://en.wikipedia.org/wiki/Pre-Socratic

B) 14世紀〜16世紀のイタリア・ルネサンス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9
1900年前後数十年の知の変革

AとB、それぞれにおいて、始動と発展が考えられるならば、両時期、500年前後のスパンがある。このような巨視的な歴史観で見ると、1900年も2000年もそれほど変わらない。現代、21世紀(2006年)は、イタリア・ルネサンス革命(プロトモダン・原近代革命)の発展段階であると見ることも可能である。釈迦牟尼に対する大乗仏教と相似に、ルネサンスに対するXが考えられるだろう。とりあえず、Xをプラトンルネサンス(又は、コスモス・ルネサンス)と呼ぼう。現代は、理論的には、プラトンルネサンスの最中となる。プラトンルネサンスは、私見では、ロマン主義が始点となっている。つまり、フランス革命と連動しているが、1800年前後である。これは、イタリア・ルネサンスから5〜3世紀経っている。そして、超人類の先駆ニーチェが19世紀後半、絶対的差異(不連続的差異)として、出現する。そして、20世紀に入り、爆発的に、創造の時代となる(哲学では、フッサール現象学が生まれる)。しかし、二度の世界大戦の後、近代合理主義、資本主義が支配的になる。20世紀後半、1968年の五月革命とポスト・モダン運動が起こる。しかし、1990年代以降のグローバリゼーションにより、思想的停滞・衰退が起きる。2001年911事件。アメリカでは、ブッシュ大統領、日本では、小泉首相が、新自由主義を唱える。
 思想的に見ると、明らかに、反動化している。ルネサンスのプロトモダン精神の喪失であり、プロテスタンティズム精神が主導的である。一神教的反動である。プロトモダンが、反動プロトモダンになっているのだ。「近代」とは、明らかに、分裂・矛盾した時代である。二重構造である。即ち、プロトモダン革新主義とモダン反動主義の二重構造である。プロトモダンは、モダンの反動性を批判するが、モダンのもつ唯物論的科学・技術の知識は、唯物論という枠組みにおいては、評価するが、モダンは、プロトモダンを否定・抑圧・排除・隠蔽する。確かに、プロトモダンは、「ポスト・モダン」、トランス・モダン、スーパー・モダン等の様態を取るだろうが、これは、モダンから見た場合である。
 とまれ、不連続的差異論/新プラトンシナジー理論は、プロトモダンの停滞・後退の状況において、プロトモダンの「進化」だと思う。ブレークスルーだと考えられるのである。モダン反動路線の破壊であり、プラトンルネサンスの開花と見られるだろう。