俳句&川柳

俳句&川柳


テーマ:詩・俳句・連詩




http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:%E6%B0%B4%E9%9D%A2%E6%B3%A2.jpg


目を瞑り

海鳴を聞く

砂の浜


川土手の

風心地よき

鎮守の杜


玉の音に

蛙の混じる

窓辺なり


人間の

イデアは一つか

個のイデア


田舎なり

大きな蜘蛛の

壁を這い


プレハブの

海の家なく

サーファー見ゆ


少女あり

カラスや千鳥

海景色


海釣りの

孤影の堤防

波砕く


白き鳥

ゆうゆうと翔ぶ

川面かな


土手道を

犬引きつれぬ

女たち


横這いの

蟹どもあらわる

川の道


蟹どもの

横這い隠る

川辺道


売店

冬瓜まるまる

百五十円


運動に

疲れしからだ

俳句詠む


愚かなり

勝ち誇る我の

虚栄心


ゴミ浜に

兵どもが

棄て散らし

http://www.ese.yamanashi.ac.jp/~itoyo/basho/okunohosomichi/okuno20.htm#ku


モダン去り

兵どもの

荒地かな


コスモスや

曼珠沙華咲く

路傍かな



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Cluster_amaryllis_close-up.jpg


飛び魚の

銀に耀く

水の音


囚人や

我は忍耐

介護する


浅ましき

コトバ溢れぬ

巷なり


近代の

理想・理性は

闇なりぬ


金儲け

人をだまして

死人かな


美味し蕎麦

日々精進に

自炊せり


末世なり

ノアの方舟

世は忘れ


末世かな

タマシイ抜けし

ことばかり


哀れなり

愚人悪人

世に溢れ


雨降りて

唱鳴き交わす

蛙ども