複素数エネルギー:虚数エネルギーと実数エネルギー

複素数エネルギー:虚数エネルギーと実数エネルギー


テーマ:プラトニック・シナジー理論


今、『大乗起信論』(岩波文庫)を読んでいるが、これは、日本仏教にたいへん影響を与えた書物だけあって、深い哲学的内容をもっている。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/02/post_26.html
これは、プラトニック・シナジー理論を説いている書物ではないかと思えるくらいである。そう、クザーヌスの『学識ある無知について』とこの『大乗起信論』は、PS理論の先駆と言えよう。

 さて、本件を簡単に述べておきたい。これまで、エネルゲイアとエネルギーを私は、直感で、区別してきたのだが、複素数エネルゲイアの概念を仮説することで、整合的に説明できるのではないかと思ったのである。

 即ち、イデア界においては、虚数エネルゲイアがあり、現象界では、実数エネルゲイアがある。そして、これが、エネルギーと思えるのである。すなわち、E=mc^2である。

 ここで、この式を、Kaisetsu氏に倣って、変形すると、E=m(ic)・(-ic) となるだろう。そして、±icをイデア界のエネルゲイアと見るのである。すると、虚数軸のエネルゲイアは、±0±icの複素数エネルゲイアである。

 これが、現象化すると、±1±0ic となる。

また、(√m)ic*(√m)(-ic)⇒mc^2 である。思うに、±ic ないし、±(√m)icは、無限速度ではないのか。

 暫定的ではあるが、イデア界のデュナミス/エネルゲイアとは、結局、複素数エネルギーないし虚数エネルギーと考えていいのではないだろうか。そして、いわゆる、エネルギーは、実数エネルギーである。これまで、エネルゲイアとエネルギーを峻別してきたが、このように考えると、その必要がなくなるだろう。後で再検討したい。