空蝉橋にて

空蝉橋に立つ


昔を思う
この無機質の都会
享楽的な都会
瀆神的な都会
脱出せよ
神の国は汝のうちにあり
高次元の知的魂
コンクリートと車と群衆
心、心、心
亡国、亡国、亡国、亡国、亡国、・・・
問題は何か
脱近代、脱近代、脱近代、トランス・モダン・・・
亡魂の首都
首なしの首都
幽霊の首都
幽霊の現実


かつて、孤絶した心もて空蝉橋に立てり
閉塞、閉塞、閉塞
外界は閉塞している
内界から突破せよ
「旅は歩みをおわった所から始めねばならぬ。・・・
・・・あゝ、名を呼べぬ者達よ、此の放浪をお前に捧げよう。」『終りし道の標べに


Media Pointが点火する
太陽と共振する
月と共振する
木星と共振する
・・・
Media Cosmos


差異共振価値を現実化する


砂嵐がやってきた
貧民、貧民、貧民
落ちる、落ちる、堕ちる


London Bridge Is Falling Down


空蝉橋の下を電車が流れ行く


灰色の空、灰色の雲、雲の「精霊」


イカルス、イカルス、イカロス
孤絶のミノタウロス
アリアドネの糸


脱出口は何処にあった
神の国は汝のうちにあり


虚次元


どこで壊れたか
オズの魔法使い
ぼくには心臓がないんだ
ぼくには頭脳がないんだ
ぼくには勇気がないんだ


存在と時間』は壁にぶつかっている
自我の壁にぶつかっている
なぜ、ハイデガーには共振性がないのだろう
そう、近代主義の極北だから


憂鬱な首都のSaturday


昔、孤絶した心、空蝉橋に立てり