近代主義と構造主義とポストモダンとポスト構造主義との違い:不連続

近代主義構造主義ポストモダンポスト構造主義との違い:不連続的差異論の視点から


A)近代主義
B)構造主義
C)ポストモダン
D)ポスト構造主義


これら4つは、不連続的差異論の視点から明確に区別することができる。


1.イデア界/IM境界/2.メディア界/MP境界/3.現象界(フェノミナ界)


が不連続的差異論の基本的世界構造である。IM境界は、イデア界とメディア界の境界であり、MP境界は、メディア界と現象界(フェノミナ界)の境界である。
 A)近代主義とは、3の現象界中心主義である。それ以前の領域を排除しているのである。そして、B)構造主義は、MP境界の構造を中心にした理論である。そして、C)ポストモダンは、2のメディア界の連続的差異=微分の極性変化の理論であり、哲学的には、ベルクソンハイデガーの哲学が相当する。そして、D)ポスト構造主義は、2のメディア界の不連続的差異と連続的差異との二重構造に関わる理論である。これは、デリダドゥルーズの哲学が代表的であるが、しかし、かれらは、この二重性を混同していると思われる。明確にすると、ポスト構造主義は、IM境界の理論である。そして、不連続的差異論は、不連続的差異というイデアイデア界に仮説することで、ポスト構造主義の両義性による混同を解消して、明晰判明な理論としたと言える。ここで、まとめると、


1.イデア界(不連続的差異論)/IM境界(ポスト構造主義)/2.メディア界(ポストモダン)/MP境界(構造主義)/3.現象界(近代主義


となる。注意すべき点は、不連続的差異論は、その他を包摂していることである。因みに、ヌース理論は、メディア界の周到な理論である。