検討問題:イマジネーションとは何か

後で、十分検討したいが、日本人に今、根本的に欠けているものと言ったら、イマジネーションだろう。知性がないわけではない、意志がないわけではない。心もないわけではない。イマジネーションあるいは直観力が欠落していると思う。
 マスコミ・マスメディアに踊らされるのは、そのせいだ。イマジネーション認識があれば、小泉首相のパフォーマンスは、直覚できるのだ。かつて、大江健三郎が、サルトルの影響を受けてだと思われるが、想像力ということを主張していた。しかし、当時、それが、鼻に引っ掛かった。胡散臭かった。何故だろう。私は、イマジネーションと想像力を区別している。私見では、イマジネーションとは、実に、直観的形象力であり、想像力とは、恣意的な形象力のように思えるのである。だから、私は、イマジネーションと言う。
 結局、日本人が生き延びるには、イマジネーションを涵養しなくてはならない。イマジネーションが主体の基本的意識にあると思うのである。そう、イギリスの詩人・版画家・水彩画家のウィリアム・ブレイクは、イマジネーション、ないし、詩的精霊の根源性を説いていた。
http://www.blakearchive.org/exist/blake/archive/object.xq?objectid=mhh.i.illbk.01&java=yes


p.s. だから、イマジネーション教育が必要なのだ。イマジネーション導育である。知性や倫理は、イマジネーションに根差して、付けていくべきなのだ。イマジネーションを無視したために、暴力的な自己中心主義者が蔓延していると言えよう。しかし、だから、文学教育をせよというわけでもない。イマジネーションは、様々な領域や経験から生長するものだと思う。思うに、イマジネーション教育の一環として、文学教育があるだろう。芸術教育も、同様だと思う。また、科学教育もそうである。ブレイクは正しかったのだ。



" To see a world in a grain of sand
And heaven in a wild flower
Hold infinity in the palm of your hand
And eternity in an hour."


http://www.poetseers.org/the_poetseers/blake/poetry_of_blake/