エネルゲイアとエネルギーの関係:精神と経済:連続的同一性経済と差

エネルゲイアとエネルギーの関係:精神と経済:連続的同一性経済と差異共振シナジー経済


テーマ:プラトニック・シナジー経済


先に、虚次元エネルゲイアと実次元エネルギーに区別したが、これは、いわば、精神と物質の区別と同形である。ここで、経済について考えると、これまで、近代主義的経済は、物質主義的経済であった。近代資本主義は、正に、近代合理主義/唯物論に基づく経済であると言えよう。(ここで自由主義の問題があるが、これは後で検討したい。)だから、物質主義ではない、精神的経済が考えられることになるだろう。(物質とは精神の心的主体による連続的同一性であるから。物質は、精神現象の一様態である。)
 とまれ、精神とは、差異共振シナジーエネルゲイアであるから、これに即した経済が考えられる。差異共振シナジー経済(共振経済ないしシナジー経済)である。
 この共振経済において、価値は、差異共振シナジーエネルゲイアに基づく創造にあると言えよう(生産は、物質主義的含みがあるので、創造と呼ぶ)。つまり、差異共振シナジー創造(共振創造、シナジー創造)である。
 では、差異創造(シナジー創造)をする創造共振経済体(産業や企業も物質主義的含みがあるのでこう呼ぶ)は、具体的にどのようなものなのだろうか。創造共振経済体は、共振シナジー価値を創造するものである。そして、この価値を体現する通貨・貨幣が必要である。これは、差異価値メディアである共振通貨・シナジー通貨・差異通貨である。通価である。そして、この社会のコントロールする「国家」、共振政体が必要である。共振政治が必要である。共振治者が必要である。
 実際には、現在の企業・産業を共振創造経済体に変容すべく、税体系を改変する必要があるだろう。共振創造の方向へと導くのである。例えば、温暖化の問題は、正に、共振社会・共振世界の問題であり、それは、共振政治によって、その解決を図っていかなくてはならない。共振政治家は、差異共振人なので、精神的価値の富者でなくてはならない。資産ではなくて、共振創造価値の富で評価されなくてはならない。
 今日の金融資本主義は、連続的同一性価値の支配した経済であり、倒錯しているのである。toxandoria氏が提示した優良企業は、基本的理念が、共振シナジー経済的であると考えられるのである。つまり、現代の資本主義は、連続的同一性経済と差異共振シナジー経済の二つが存しているのであり、前者は、破壊的であり、後者へと変換する必要があると言える。
 後でまた、考察をしたい。