ルドルフ・シュタイナーの霊学を批判する:似非霊的ファシズムとして
ルドルフ・シュタイナーの霊学を批判する:似非霊的ファシズムとしての人智学
人智学の主唱者である。
シュタイナー学校の創始者である。
日本でも、市民権を得ている。
確かに、学的な手続きをもったように見える霊学である。
ドイツ観念論の系譜にあると言える。
また、大乗仏教の影響が濃厚である。
では、何が問題なのか。
一つは、自我を重視していることである。egoである。
もう一つは、感覚と霊との二元論である。
こちらに大きな問題がある。PS理論は、内在的超越論であるから、現象に内在しつつ超越する精神・イデアを説くが、シュタイナー理論だと、現象を外的に超越した霊が存することになるのである。そうすると、感覚・身体に対する否定があり、これは、霊的連続的同一性主義になると考えられるのである。
これは、形式としては、連続的同一性主義なので、近代主義と同形である。
物質の換わりに、霊を置いているのである。だから、これは、中沢新一の霊的唯物論とほぼ等しいと言えるだろう。
ここには、やはり、他者が不在であるから、全体主義になるのである。
では、霊的連続的同一性主義とは端的に何だろうか。
ここで、メディア・ポイントMPの視点から考察すると、それは、実メディア・ポイントrMPの現象的原形を霊と捉えていると思えるのである。
つまり、現象性の内在的原形を霊としていると思えるのである。
しかるに、本来、本源の霊とは、イデア界ないし虚メディア・ポイントiMPに存すると見なくてはならないと考えられるのである。
これは、霊的全体主義である。というか、似非霊的ファシズムである。
イデア的精神こそ、霊的なのである。