検討問題:MEDIA POINTにおける超越性と物質性との共立について:メ

検討問題:MEDIA POINTにおける超越性と物質性との共立について:メディア波動


テーマ:メディア・ポイントMedia Point


今は、簡単に予見を言うと、問題は、現象界においても、超越性は、存していることであり、それと物質性とどう関係しているのかということである。当然、MEDIA POINTの様相が問題になる。
 これまで、言ったように、差異と同一性との共立様態が、現象界であるが、物質性とは、端的に、同一性である。この同一性と同一性との、いわば、媒体が差異であり、MEDIAである。
 しかし、この差異・MEDIAは、いわゆるミクロの領域である。端的に、量子論の領域である。ここでは、「素粒子」は、超越界に接していると考えられるのである。しかしながら、基本的には、「素粒子」は、現象化して、同一性=物質を構成する。ここには、連続的同一性の力学があると考えられる。
 つまり、量子は、一方では、超越性に関係し、他方では、物質性に関係しているのである。この両義性の力学を検討したいのである。
 ここには、ミクロとマクロとの非対称性があるように思える。マクロの世界、物質の世界は、連続的同一性が支配する。しかるに、ミクロの世界では、差異や超越性が中心になると思われるのである。
 だから、思うに、現象界とは、粗雑には、物質的同一性の世界になるだろうし、近代合理主義的世界観は、そういうものである。端的に、唯物論的世界観である。
 しかし、現象界を微細・ミクロ次元で見るならば、そこには、差異・超越性の次元が関与しているのである。つまり、超越界が関与しているのである。そして、ここが、MEDIA POINTである。なんと形容したらいいのか、いまだに的確な語彙を私は見い出していないが、現実の魔術的な次元がここにはあるのである。
 とまれ、超越的次元なので、ここには、Kaisetsu氏の言うメディア共鳴が発現していると言えよう。あるいは、「波動」の次元である。そう、メディア波動が生起していると言ってもいいだろう。結局、メディア波動の様相が問題と言えよう。
 メディア・ポイントにおけるメディア波動ないしメディア共鳴波動の様相をどう把捉するのかということである。有り体に言うと、精神と物質との関係をこのメディア領域・メディア場において、明確にしたいのである。
 今は、提起するだけだが、量子的波動とは、超越的波動と物質的波動と両義性をもつと考えられる。つまり、二重様相波動であるということである。
 しかしながら、精緻に見れば、もっと複雑であろう。超越性と物質性との多様な中間様態がそこにはあるのではないだろうか。差異共振様態である。
 それをとりあえず、多重共振様態ないしメディア多重共振波動様態(メディア多重共振態)と呼びたい。
 これは、非常に複雑な様相性をもっているだろう。揺らいでいるのではないだろうか。当然、一義的には、決定できない。偶然的である。確率的である。
 とまれ、精神的エネルギーを考えると、当然、超越的波動があることになる。だから、考えると、物質とは言え、すべての物質には、なんらかの超越的波動・精神的エネルギーが作用しているはずである。しかし、日常では、無視できるスケールではあることになる。
 ここで、光のことを言えば、光は、当然、超越的光を帯びていることになるだろう。ただ、粗雑な日常の視覚では、見えないだけであろう。
 ここで留めるが、後、光と超越的光の二重様相について、検討したい。