日本・東洋Media Point文化的差異共振経済へ向けて:国家社会主義と

日本・東洋Media Point文化的差異共振経済へ向けて:国家社会主義と米国超巨大資本からの脱却


テーマ:トランス・モダン社会の創造・構築


昨日、私は、日本経済の癌細胞として、国家社会主義全体主義)とアメリカ超巨大資本の癒着を述べた。
 問題は、日本の内部にある国家社会主義体制である。これを解明・解体しない限り、亡国・植民地・属国状態は変わらない。
 岸信介全体主義ファシズムとは少し違う)=国家社会主義志向が現代日本の基底にあると見ないといけない。では、岸の全体主義とは何か。
 全体主義とは一般的に、PS理論から言うと、Media Point的エネルゲイア震源としながらも、Media Pointからの連続性=同一性衝動に地盤をもつ政治運動であると考えられる。ここには、東洋文化の問題があるだろう。ドイツ、イタリアにファシズム、ロシアに全体主義が生まれたのもこれに関係するだろう。(端的に言って、私はドイツ、イタリア、ロシアは東洋文化性をもっていると考えているのである。)
 東洋はMedia Pointが開放系なのである。それに対して、近代西欧の場合、全体主義を回避しようとする個人主義が強固である。この《差異》を見ないといけない。デカルト哲学からもわかるように、自我という土台が西欧近代文化にはあると見るべきである。
 それに対して、東洋文化の場合は、本源的なMedia Pointが開放されている。これは、コスモス文化である。宮沢賢治の「宇宙」が生まれるのは当然なのである。
 東洋文化はMedia Point文化であると言えるだろう。それに対して、西欧近代は、Media Pointを否定して自我中心主義の文化を打ち立てたのである。よく悪くも、このMedia Pointの否定に西欧近代文化の核心があると言えよう。そして、これが、全体主義に対する姿勢につながると考えられるのである。
 問題は、Media Point文化である東洋文化社会に、西欧近代文化が《衝突》(Kaisetsu氏の貨幣衝突概念から)したとき、何が起ったのかである。それが、全体主義ないしはファシズムではないかと思えるのである。(大ロシア文学ドストエフスキートルストイ他の文学を見よ。また、イギリス文学であるが、それは、東洋的文化と考えられる基盤のケルト文化をもっていて、西欧近代文化を否定しようとするのである。その典型がD.H.ロレンスである。その他、ロマン主義やファンタジー文学にそれがあると言えよう。シェイクスピアも当然その要素をもっている。)
 つまり、Media Point文化と西欧近代文化が衝突したとき、後者は前者を否定しようとし、前者は後者に対抗して、全体主義化すると考えられるのである。なぜ、全体主義化するのかと言えば、それは、Media Pointから連続的に、同一性化するからである。有り体に言えば、直に、Media Pointと結合した同一性主義を形成しようとするからである。即ち、Media Point⇒連続的同一性主義=全体主義である。
 岸の全体主義をこのように見るべきではないだろうか。近代西欧文化と衝突したMedia Point日本文化は必然的に全体主義化したのである。そして、これが今でも続いているのである。
 では、さらなる問題は何故岸はアメリカに隷属したのかである。それは、戦後日本全体主義経済を維持するために、それが都合がよかったからだろう。また、満州国を理想とした岸にとり、反共主義アメリカとは親和的であったと言えよう。だから、日米が反共路線で結びつく必然性はあったのである。東洋全体主義と西洋近代主義の結合である。
 しかしながら、この結合は、東洋Media Point文化の喪失を意味するのである。西洋近代主義への従属であるからである。東洋・日本Media Point文化の否定だからである。
 結局、思想・文化史的には、日本の国家社会主義全体主義)=亡国状況を乗り越え、脱却するには、基盤のMedia Point文化をよみがえらせて、物質化=政治・経済化する必要があると言えよう。つまり、Media Point的経済が必要なのである。これが、差異共振経済、トランス・キャピタリズムである。これは、トランス西洋文明的東洋・日本大復興になるしかないだろう。W.ブレイク的に言えば、東洋と西洋の結婚である。
 結局、現代日本は新世界文化・文明の《核融合》の蛹状態である。それが死滅するのか、誕生するのかである。
 

 
参考:
http://ameblo.jp/renshi/entry-10051399422.html

北一輝
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北一輝
1883年 4月3日 - 1937年 8月19日
北一輝
通称: 片目の魔王
生年: 1883年 4月3日
生地: 新潟県 佐渡島 両津湊町
没年: 1937年 8月19日
運動: 中国の革命運動
国家改造運動
所属組織: 中国革命同盟会

北 一輝(きた いっき、本名:北 輝次、明治 16年(1883年 )4月3日 - 昭和 12年(1937年 )8月19日 )は、昭和 初期の思想家 ・社会運動家


死後の評価

かつては右翼思想家として評価されることが多かったが、『国体論及び純正社会主義』は社会主義者河上肇 や福田徳三 に賞賛されていた。『日本改造法案大綱』はクーデター と憲法停止が特色と見られているがそれはあくまで過渡的なものであり、強権による改革の後には社会民主主義 的な政体の導入を想定していた。こういった点は戦後のアメリカ による日本占領政策と共通する。このように北は単純な国粋主義者とは括れない側面をもっていて、久野収 は「ファウル 性の大ホームラン 」と北を評している。

また、政治家の岸信介 は、北の「国体論」などから強い影響を受けていたという。

外部リンク

* 日本改造法案大綱
* 北 一輝:作家別作品リスト (青空文庫
* 国立公文書館所蔵:内務省警保局『著書より見たる北一輝の思想』

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%B8%80%E8%BC%9D